健診・検診|たきもと内科クリニック|京都市山科の内科・消化器内科・糖尿病内科

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健診・検診|たきもと内科クリニック|京都市山科の内科・消化器内科・糖尿病内科

健診・検診

健診と検診について

皆様は、上記の健診と検診についての違いはご存じでしょうか。研修医の先生に指導しているとき質問しても多くの先生(おそらく全員)が知りませんでした。口頭で説明すると発音は全く同じであることも理由かもしれませんが。。。

まず略語としては、健診は、健康診断または健康診査、最初の一文字ずつを取って健診です。一方、検診は、がん検診や心臓検診の後ろ2文字を取って検診です。

『健診』は、健康診断のことで、特定の病気を検査するものではなく、健康状態を確認することを目的とした検査です。(私たちはこれをスクリーニング(screening)と医学用語として使います。外来で患者様に説明するときこの用語を使ってしまい、聞いたことがある方もいるかもしれません。)これに対して、『検診』は、特定の病気(がん又は心臓病など)にかかっているかどうかを調べるために診察・検査などを行うことで、早期に病気を発見し治療することを目的とした検査です。それががん検診や心臓検診です。

また人間ドックという言葉を皆様、聞いたことがあると思います。ドックとは何かおわかりでしょうか。テレビを先日見ていたら、DOG(犬)と間違って解答していた方がおられました。もともとドック(dock)は、船の全体の状態をみたり故障が無いかをみる施設(dock)からきていて、それで人間の全体をみることより、人間ドックと昔に虎の門病院の先生が造られた造語であり、英語でhuman dockといっても海外の方には通じない言葉ですのでご注意ください。

京都市のホームページからの抜粋ですが、健診・検診とあり下記の4つの項目があります。①がん検診 ②青年期健康診査 ③健康診査 ④特定健診・保険指導とあります。

がん検診は前述のとおり、肺がん、胃がん、大腸がんなどのがん検診です。当院では消化器がんの検診を中心に行っていますが、胸部レントゲン検査やPSA(前立腺の特異マーカー)検査も行えますので多くのがん検診を行えますのでご安心ください。しかし、子宮頸がんと乳がん検診だけは残念ながら行えません。ちなみに値段は、肺がん検診(レントゲン検査のみは無料、レントゲン検査+喀痰検査は1000円)、胃がん健診500円、大腸がん検診は300円、前立腺がん検診1500円です。②の青年期健康診査は、職場等で健診を受ける機会のない1839歳の京都市民を対象にした健診を青年期健康診査といって、費用は500円です。③健康診査は、1年に1回受診することが推奨されている制度です。1.健康診断(労働安全衛生規則に基づく雇い入れ時健康診断):いわゆる入社時健診。2.定期健診(労働安全衛生規則に義務付けられた健康診断):1年に1回定期的に行う健診、であり会社や企業、病院などが実施する検査で,本人が加入されている医療保険となるのがポイントです。後述しますが、京都市国民健康保険及び京都府後期高齢者医療制度に加入の方は,後述の項目となります。④特定健診は、 国民健康保険に加入している4074歳の方を対象に、年1回の健康診査が実施されます。この健診は、自覚症状がなく進行する「生活習慣病」を早い段階から予防するために、メタボリックシンドロームを見つける検査が中心です。いわゆる(メタボ健診)です。特定健診の値段は、40~64歳の方:500円。65歳以上の方:無料です。また健診結果でリスクが高い方には、特定保健指導が実施されます。特定保健指導は、健診結果から自らの健康状態を把握し、生活習慣改善のための行動目標を自ら設定・実施できるよう、医師、保健師等による個々人の特性やリスクに配慮した支援を行います。「動機付け支援」や「積極的支援」を行います。本プログラムに係る費用は、全額健康保険組合で負担していますので、自己負担はありません。

ちなみに75歳以上は、特定健康診査を受診することは出来ません。その場合、後期高齢者健康診査の受診となります。

それぞれの検診、健診は血液検査項目なども異なりますので当院受診されたときにご説明いたします。当院では聴力検査も行えますのでご安心して来院してください。