食道がん|たきもと内科クリニック|京都市山科の内科・消化器内科・糖尿病内科

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食道がん

本日、世界的に有名な小澤征爾さんがご逝去されました。大ファンでしたので非常に残念です。世界NO.1のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団でもタクトを振られていました。私は大学時代、長野県にスキー合宿に行ったとき、偶然お見かけして、こんな有名な方がスクールに入るのに驚いたとともにいくつになられても色んなことに情熱を持たれている方なんだなぁと感動したものです。
小澤さんは、お亡くなりになった原因とは無関係ですが、以前食道がんの手術をされてだいぶ痩せられました。多くの有名人が食道がんになっていますね。桑田佳祐さん、故中村勘三郎さん、故赤塚不二夫さん、故やしきたかじんさんなど、桑田さんは現在大活躍中ですがお亡くなりなる方が多い予後不良の疾患です(桑田さんと勘三郎さんは同じ病院、同じ執刀医だそうです、、、)。女性では最近、秋野暢子さんが闘病中で有名ですね。そこで早期発見が生命予後に重要ですので本日は食道がんのお話をさせていただきます。
食道とは消化管の一部で、口から入った食べ物を胃に送る際に通る管状の器官です。のどから胃の入り口までの約25cmの臓器です。食道がんとは、この食道の粘膜からできてくるがんです。食道がんの原因となる危険因子は統計的にわかっています。食道がんの大きな原因の一つは生活習慣です。特に日本人の場合は、飲酒と喫煙が大きな原因であることがわかっています。熱いものや辛いものが好きだったり、野菜や果物をあまり食べなかったりすることも、食道がんの発生に影響していると考えられています。一生のうちに食道がんにかかる確率は、男性が2%、女性が0.4%となっており、女性に比べて男性の発生率の方が高いです。食道がんは生活習慣との関係が深いがんで、女性に比べて男性の方が食道がんのリスクを高める生活をしている場合が多いと考えられています。日本人の食道がんはアルコールと最も関係が深いと言われています。特にお酒を飲むと顔が赤くなる人は注意が必要です。ビール1杯程度で赤くなる方が毎日お酒を飲むと食道がんのリスクが高くなると考えられています。Hot Flusherといい、別の病気ですが膵臓がんのリスクも高くなります。これは、アルコールが体のなかで分解されることによって発生するアセトアルデヒドのためだといわれています。アセトアルデヒドは発がん性物質の1つと考えられており、お酒を飲むと顔が赤くなる人は、アセトアルデヒドを酢酸へと分解する力が弱いため、体の中に溜まりやすくなってしまうのです。日本人の約4割が、遺伝的にアセトアルデヒド分解酵素が欠損しており、アセトアルデヒドが体に溜まりやすいといわれています。お酒を全く飲まない人が食道がんになる危険を1とした場合、お酒に強い人が毎日お酒を4合程度飲むと、食道がんになる危険は約10倍以上になります(久美浜病院の横山先生が報告されました)。一方、お酒を飲むと顔が赤くなる人が同じように毎日4合程度飲むと、飲まない人の約100倍にも危険が大きくなってしまいます。ただし、お酒が強い人でも、お酒を飲む量が増えるとリスクは上がるので、お酒は適量にすることが大切です。食道がんにつながる喫煙のリスクはたばこを吸わない人が食道がんになる危険度を1とした場合、吸う人は約3倍危険が大きくなります。1日20本のたばこを20年間吸った人は、吸わない人の約5倍のリスクになるといわれています。
また、受動喫煙によっても食道がんの危険度は増すので、たばこを吸わない人も注意が必要です。
一方で、最近注目の欧米人に多い食道がんがあります。それは逆流性食道炎の延長によるものです。逆流性食道炎は胃酸が食道に逆流し、粘膜を傷つけて炎症が起きてしまい、バレット食道という状態となります。炎症が長く続くと、その炎症が起きている場所にがんが発生することがあるのです(バレット食道がん)。まだまだ日本人には多くないですが、このタイプの食道がんにも注意が必要です。早期の食道がんは、自覚症状がほとんどありませんが、進行すると、のみ込みにくいなどの自覚症状が現れますし、生命に関わる危険ながんです。危険因子に当てはまる人で、このブログを読まれて気になる方は是非ご相談にきてください。特殊な光でも観察できるので発見率も高いですし、当クリニックでは、眠っている間にカメラは終了しますのでご安心して来院下さい。