美容内科|たきもと内科クリニック|京都市山科の美容内科・内科・消化器内科・糖尿病内科・小児科・皮膚科

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美容内科

美容内科|たきもと内科クリニック|京都市山科の美容内科・内科・消化器内科・糖尿病内科・小児科・皮膚科

美容内科について

美容内科について

美容外科は宣伝などでよく聞き目にする言葉と思います。これは二重まぶたや脂肪吸引などの外科手術を伴う治療行為を行う科です。当院ではアンチエイジングを目的として美容および若返りを目的として、美容内科として治療を行っております。本来持っている健康的な美しさを取り戻すため、身体の内側からケアをしていく治療を行って参ります。

代謝や免疫力を高める成分を取り続けていくことは日常生活でなかなか難しく、年齢に合わせて健康的な美しさ、体力、免疫力が徐々に低下(老化)していきます。それを取り戻すのがアンチエイジングであり、美容内科の役割です。

健康的な素肌の美しさ、若返りはもちろん、病気や身体的な老化の予防にも繋がります。

美容内科では内服薬や点滴、ホルモン注射等で足りない栄養素、成分を身体の中に直接取り込み、 体内改善をしていくことが可能となりますので、健康的な美しさの維持はもちろん、病気の予防にもなります。医師がしっかりとカウンセリングをさせていただき、最適な美容内科治療をご提示させていただきます。なお美容内科の治療は保険外診療となり、その副作用は国の救済の対象とならない場合がありますので慎重に当クリニックで対応させていただきます。

プラセンタ点滴

プラセンタ点滴

プラセンタ治療について、最初に自由診療における総論内容を記載し、その後に各論を述べさせていただきます。

1治療内容

初回は外来受診をしていただき、医師の診察をしていただきます。プラセンタの内容を説明します。薬の成分、内容、利点、副作用などを説明させていただきます。特にプラセンタは輸血に相当しますので、B型肝炎、C型肝炎、HIVウイルス、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の感染の可能性(頻度不明)を十分に説明し、ご納得いただき、同意書に署名いただいた後に診察室で皮下注射を行います。治療はおおよそ5秒程度の皮下注射で終わります。注射中やその後に気分不良があればスタッフへお声がけください。

プラセンタは、下記の成分が入っております。
ヒト胎盤由来成分として、多種の微量成分を含有するが、特定の物質を有効成分として表記することはできない。定量されている成分は下記の通りである。
アミノ酸リジン、アラニン、アスパラギン酸、ロイシン、グルタミン酸、グリシン、バリン、セリン、チロシン、フェニルアラニン、スレオニン、アルギニン、プロリン、イソロイシン、メチオニン、ヒスチジン。

2通常必要とされる治療期間及び回数

週に1回の皮下注射。おおよそ3ヵ月を治療期間としている。効果が乏しければ中途で終了されても結構です。

3通常必要とされる標準的な金額(最低金額から最高金額)

初回診察料説明料金 1,000円 (2回目以降は不要)
プラセンタ(メルスモンまたはラエンネック 同じ料金)1本1,100円 2本2,000円 3本2,800円。週1回×3ヵ月(最低金額:14,300円。最高金額;34,700円)

4治療における主なリスクや副作用

重大な副作用:ショック(頻度不明)その他の副作用 悪寒、悪心、発熱、発赤、発疹等(頻度0.1-0.5%未満)注射部の疼痛、発赤等(頻度5%以上)

5治療を受けたことによるリスク、副作用

注射部位の血腫、痛みがあります。頻度不明。過去に頻度は不明であるが、B型肝炎、C型肝炎、HIVウイルス、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の感染の可能性がある。

下記がプラセンタ治療の各論の説明となります。ご参考に一読下さい。

プラセンタ(Placenta)とは胎盤のことです。胎盤は、1個の受精卵からおよそ10ヶ月で60~70兆個まで細胞を増殖させ、胎児を成長させる臓器です。従って、胎児細胞の成長に必要な様々な栄養成分や活性物質が含まれており、胎盤の薬効は古くから注目されていました。ヒトプラセンタにはビタミン・ミネラル・アミノ酸・タンパク質などの完璧な栄養成分の他、成長因子や酵素などが豊富を含まれています。また多くの薬理作用があり、ホルモン分泌調節作用、疲労回復作用、血行促進作用、肝機能改善作用、自律神経調節作用、抗炎症作用、免疫強化作用、抗アレルギー作用、活性酸素除去作用など、美容と健康、エイジングケアに欠かせません。効果として報告があるのは下記の通りです。興味のある方はぜひご連絡をお待ちしております。
美白・にきび・しみ・しわ・肌荒れ・そばかす・皮膚の老化防止など。
更年期障害、肝疾患、胃潰瘍、便秘、ぜんそく、鼻炎、生理痛・アトビー性皮膚炎・リウマチ・冷え性、関節痛、腰痛、肩こり、眼精疲労、自律神経失調症、滋養強壮など。

白玉注射

白玉注射

白玉注射について、最初に自由診療における総論内容を記載し、その後に各論を述べさせていただきます。

1治療内容:

初回は外来受診をしていただき、医師の診察をしていただきます。点滴内容を説明します。薬の成分、内容、利点、副作用などを説明させていただきます。同内容を理解したうえで同意書に署名いただいた後に、点滴室で点滴治療を行います。治療はおおよそ5分程度の静脈注射で終わります。点滴中やその後に気分不良があればスタッフへお声がけください。

白玉点滴は、下記の成分が点滴内に入っております。

  • アスコルビン酸(ビタミンC) 500mg
  • チアミンジスルフィド(ビタミンB1) 50mg
  • ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 100mg
  • ヒドロキソコバラミン(ビタミンB12) 1mg
  • 強力ネオミノファーゲンC(肝臓薬) 20ml
  • 生理食塩水 20ml
  • (希望される方は追加)タチオン100mg

2通常必要とされる治療期間及び回数

治療期間は週一回の投与で3か月です。合計12回を予定しております。効果が乏しければ中途で終了されても結構です。

3通常必要とされる標準的な金額(最低金額から最高金額)

最低金額:1回1,700円(税金込み、診察料無料)×4週間×3か月で合計20,400円です。
最高金額:1回2,200円(タチオン入り)(税金込み、診察料無料)×4週間×3か月で合計26,400円です。
別発生する費用はありません。

4治療における主なリスクや副作用(添付文書より抜粋)

・アスコルビン酸(ビタミンC) 血管痛(頻度不明)
・チアミンジスルフィド 重大な副作用 ショック(頻度不明)
その他の副作用(頻度不明)発疹、そう痒感、悪心、嘔吐
・ピリドキシン塩酸塩 重大な副作用 紋筋融解症(頻度不明)
その他の副作用(頻度不明)皮膚光線過敏症、下痢、嘔吐、肝機能異常
・ヒドロキソコバラミン:重大な副作用 アナフィラキシー(頻度不明)、急性腎障害(頻度不明)
その他副作用(頻度不明)
臨床検査 リンパ球数減少、着色血漿
心臓障害 心室性期外収縮、心拍数増加
神経系障害 記憶障害、浮動性めまい
眼障害 眼部腫脹、眼刺激、眼の発赤
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 胸水、呼吸困難、咽喉絞扼感、咽喉乾燥、胸部不快感
胃腸障害 腹部不快感、消化不良、下痢、嘔吐、悪心、嚥下障害
腎及び尿路障害 着色尿暗赤色(特に投与3日後まで著明で、投与35日後まで持続する場合がある)
皮膚及び皮下組織障害 可逆性の皮膚及び粘膜の着色、膿疱性皮疹(数週間持続する場合がある)
血管障害 一過性の血圧上昇(通常数時間で回復する)、ほてり、血圧下降
全身障害及び投与局所様態 頭痛、注射部位反応、末梢性浮腫
免疫系障害 血管神経性浮腫を含むアレルギー反応、皮疹、蕁麻疹、そう痒症
精神障害 落ち着きのなさ
・強力ネオミノファーゲンC
重大な副作用:ショック 、 アナフィラキシー 、 アナフィラキシーショック(頻度不明)
偽アルドステロン症(頻度不明)
その他の副作用:血清カリウム値低下(0.1〜5%未満) 血圧上昇(0.1〜5%未満)、浮腫(頻度不明) 過敏症 、 蕁麻疹 、 そう痒 、 嘔気(頻度不明) 、 嘔吐(頻度不明) 、 咳嗽 、 一過性視覚異常 (頻度不明) 、 熱感(頻度不明)、頭痛(頻度不明) 、 気分不良(頻度不明) 、 発疹 (0.1%未満)、 上腹部不快感(0.1%未満) 、 全身倦怠感(0.1%未満) 、 筋肉痛 (0.1%未満)、 異常感覚 (0.1%未満)、 しびれ感(0.1%未満)発熱(0.1%未満) 、 過呼吸症状(0.1%未満) 、 肩の熱感(0.1%未満) 、 四肢冷感(0.1%未満) 、 冷汗(0.1%未満) 、 口渇 (0.1%未満)、 動悸(0.1%未満) 、 尿糖陽性(0.1%未満)
・タチオン100mg
重大な副作用:アナフィラキシー(0.1%未満)
その他の副作用;
発疹(0.1%未満)、食欲不振(0.1%未満)、悪心(0.1%未満)、嘔吐(0.1%未満)
・生理食塩水 特に記載なし

5治療を受けたことによるリスク、副作用

アナフィラキシーやショック、湿疹がおこることがまれにあります。治療後は特にありません。

下記が白玉点滴の各論の説明となります。ご参考に一読下さい。

毎日の食事にどんなに気をつけていても、どうしても十分な量を摂ることが難しいビタミン類は点滴を上手に利用することで、短時間に狙った効果を期待することができます。全身にビタミンとエネルギーをバランスよく補給することで、美肌・美白効果、老化予防、疲労回復、免疫力強化、更年期症状の緩和など、様々な効果を発揮します。当院の白玉注射は、複数のビタミン剤とグルタチオンを注射します。
ビタミンB群を主体に各種ビタミンを含み、疲労や倦怠感の回復、美容・美肌に効果が期待できるといわれています。ニンニク注射ともいわれています。ビタミンCは、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高め、コラーゲンの合成に働いて骨を丈夫にしたり、肌にハリを持たせる効果があります。シミ予防などの美肌効果や皮脂分泌の抑制、抗ストレス効果をはじめ、多様な生理作用を持っています。またメラニン色素の沈着を防ぐのでしみ、そばかすを防ぐほか、ニキビやニキビ跡改善も期待できます。ヒトの細胞は酸化すると老化が早まったり、シミやしわ、肌荒れ、乾燥など、肌トラブルの原因になったりすることがあります。こうした問題の解決にひと役買ってくれるのが、ビタミンEです。ビタミンEには優れた抗炎症作用や抗酸化作用があり、肌荒れの予防・改善や老化防止、若返りの作用つまりアンチエイジングに役立ちます。さらにこの注射に追加メニューでグルタチオンを加えることもおすすめしています(500円追加)。グルタチオン点滴は海外セレブや芸能人(ビヨンセさん)が受けていることで話題となりました(ビヨンセ注射ともいわれています)。「メラニンを作らせない作用」と「メラニンを黒くしない作用」の2つの作用で美白に導きます。強力な抗酸化作用で身体のさびつきを防ぎ、シミなどの肌老化、病気や全身的な老化を防ぎます。グルタチオンはその他、慢性肝炎や蕁麻疹、アレルギーに使用する薬剤です。機能を改善し解毒作用を増強し、抗アレルギー作用と抗炎症作用により肌あれや皮膚の炎症を沈静化します。アルコールの二日酔いにも効果があります。

サプリメント療法

サプリメント療法

上記の白玉点滴を内服で処方いたします。さらには、肝斑に効果のあるトラネキサム酸と若返りビタミンのビタミンEと皮膚の構成成分であるL-システインをいれております。前述のタチオン(内服)も追加可能です。これらは全て内服です。お気軽にご相談ください。

副作用:なし

白玉内服 費用:1日1回内服 10日分 820円(保険外診療)

タチオン内服 費用:1日1回内服 10日分 1,000円(保険外診療)

GLP1ダイエット(マンジャロ)

GLP1ダイエット(マンジャロ)

GLP-1ダイエットについて、最初に自由診療における総論内容を記載し、その後に各論を述べさせていただきます。

1治療内容:

初回は外来受診をしていただき医師の診察を最初にしていただきます。過去の採血データなどを持参していただき糖尿病が無い方を対象としています。当日は自由診療で保険適応外のため、診察・検査・薬剤の処方全てが自費となります。また、法律で混合診療が禁止されているため、通常の保険診療と同じ日に行うことはできません。運動指導や食事指導を行い、また過去にそれを行っても体重減少の効果が無かったか確認をします。
また肥満があり、その他の高血圧などの疾患があれば保険収載されいている可能性を説明し大学病院などへご紹介させていただきます。さらにやせ型の方への薬剤使用は当院では行っておりません。上記説明の上、希望される方はGLP1(チルゼパチド 商品名マンジャロ®)の説明を行います。
薬の成分、内容、利点、副作用などを説明させていただきます。同内容を理解したうえで処置室で注射キットの使用方法の説明を行います。説明時間はおおよそ5分程度です。その後腹部にご自身で皮下注を行っていただき終了です。治療後気分不良などないか10分程度院内に待機していただきます。気分不良があればスタッフへお声がけください。

2通常必要とされる治療期間及び回数

マンジャロはまずは2.5mg、週一回皮下注射を行います。効果が乏しければ1か月ごとに2.5mgずつ増量します。
治療期間は週一回の投与で2-6か月です。
マンジャロ2.5mg 1本 4,600円。
マンジャロ5mg 1本 7,500円
マンジャロ7.5mg 1本 9,500円。
マンジャロ10mg 1本 11,000円。
マンジャロ12.5mg 1本 13,000円。
マンジャロ15mg 1本 14,900円。
しかし効果が乏しければ中途で終了されても結構です。

3通常必要とされる標準的な金額(最低金額から最高金額)

最低金額 2.5mgで最終の2か月で終了。36,800円
最高金額 2.5mgから開始、漸増して6ヵ月後に15mgまで投与。242,000円

4治療における主なリスクや副作用

主な副作用とその頻度(目安)
悪心(吐き気)・嘔吐: 10〜30%程度
下痢: 10〜20%程度
便秘: 10〜20%程度
食欲減退: 5〜20%程度(体重減少効果と関連)
腹部不快感・腹痛: 10〜15%程度
倦怠感・疲労感: 5〜9%程度
注射部位の反応(赤み、かゆみなど): 5%未満
稀だが注意すべき重篤な副作用
急性膵炎: 0.1%未満。激しい腹痛(背中に放散することも)、嘔吐が特徴。
胆嚢炎・胆石症: 右上腹部痛、発熱(頻度不明)
低血糖(頻度不明)
アナフィラキシー: じんましん、呼吸困難など(頻度不明)
脱毛(頻度不明)

5治療を受けたことによるリスク、副作用

体重減少が難しい方がおられます。特に運動をすることで筋肉をつける、ダイエットの習慣をつけなければ当院では50%の確率でリバウンドがきております。
嘔吐や腸炎で入院となる場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
まれに脱毛、薄毛となることがあります。

下記がGLP-1の各論の説明となります。ご参考に一読下さい。

GLP-1受容体作動薬はGLP-1と呼ばれる、もともと体の中にあるホルモンを補う薬です。糖尿病(2型糖尿病)の治療に用いられ、インスリンの分泌を促すことで血糖値を下げる作用で糖尿病薬として使用されています。
一方でGLP-1には他にもさまざまな働きがあり、メディカルダイエットのお薬としても注目を集めています。食事制限によるリバウンドの心配もなく、辛い運動をする必要もないので、定期的に摂取するだけで自然にダイエット効果が得られます。
1.少量の食事で満腹感をキープする効果。胃の運動を遅らせることで、普段よりも少ない食事量で満足できる
2.食欲そのものを抑える効果。中枢神経に作用して食べ過ぎを予防する。3.太りにくい体質へと変える効果。食後の血糖値の上昇を抑えることで、体に脂肪を溜め込みにくくする
食事量をコントロールすることで摂取カロリーを抑えられ、自然な食事制限ダイエットが出来ます。また、空腹感によるストレスも感じることが少なくなるため、ストレスの反動によるリバウンドの可能性を抑えることが可能です。
海外では肥満治療の治療薬として使用されている実績があり、著名人(イーロン・マスク氏もインタビューで使用を公言しておりました)日本でも肥満治療薬として承認予定
海外での使用実績が豊富なため、国内では自由診療の美容クリニックがダイエット薬として処方し、国内での実績も豊富になりつつあります。
糖尿病でない方でも医師の管理下で用法用量を守れば安全に使用ができます。論文ではGLP-1を使った期間ごとの体重減少率は次のとおりです。3ヶ月:5.9%減少、6ヶ月:10.9%減少。
体重が70gある方であれば、3ヶ月で約4kg、6ヶ月で約7gの減量効果が期待できるということになります。こちらは糖尿病の患者様のデータですので、実際の肥満のある方、痩せたいと熱望している方は印象としてはもっと下がる印象です。
効果がでない方、でにくい方は以下の通りです。
食べても太らないと勘違いして過食の方。
運動を全くしていない方
GLP-1でのダイエットは食欲が抑えられることで無理なくダイエット出来ます。しかし全く運動をしない場合、運動している人に比べると痩せるスピードは非常に緩やかになってしまいます。
費用:
診察代金、消費税込みです。
マンジャロ(診察代金、消費税込み):
2.5mg 2本(2週間分)9,200円。つまり、マンジャロ2.5mg 1本 4,600円。
5mg 2本(2週間分)15,000円。つまり、マンジャロ5mg 1本 7,500円。
7.5mg 2本(2週間分)19,000円。つまり、マンジャロ7.5mg 1本 9,500円。
10mg 2本(2週間分)22,000円。つまり、マンジャロ10mg 1本 11,000円。
12.5mg 2本(2週間分)26,000円。つまり、マンジャロ12.5mg 1本 13,000円。
15mg 2本(2週間分)29,800円。つまり、マンジャロ15mg 1本 14,900円。
上記の治療法は、美容となりますため保険外診療となることをご理解いただきますようよろしくお願いいたします。

美容腸活

美容腸活

美容腸活
大腸に住んでいる菌のことを『腸内フローラ』といいます。その中で善玉菌と悪玉菌という言葉を聞いたことがあると思います。腸内には多種多様な細菌が生息しており、それらは約1,000種100兆個あります。これらの様々な細菌がバランスをとりながら腸内環境を良い状態にしています。顕微鏡で腸の中を覗くと、それらはまるで植物が群生している「花畑([英語] flora)」のように見えることから、『腸内フローラ』と呼ばれるようになりました。『腸内フローラ』には下記のような役割があります。

  1. 多種多様(Diversity)な腸内細菌がお互いにバランスをとり合うことで腸の健康を維持する。
  2. 腸内の免疫細胞を活性化し、病原菌などから身体を守る(腸のバリア機能向上)。
  3. 消化できない食べ物を身体に良い物質(ビタミン)へ作り変える(ビタミンB群とビタミンKを産生する)。

『腸内フローラ』のバランスが崩れる(腸内の悪玉菌が増える)と、悪玉菌がつくりだす有害物質も増え(おならも臭くなります)、便秘や下痢、肌荒れやアレルギー、慢性的な身体の不調など、さまざまな悪影響を及ぼしますのでバランスが崩れない、つまり善玉菌をたくさん摂り善玉菌を増やし悪玉菌が増えないようにすることが健康長寿、美肌への一歩です。

(腸活と美肌)

腸内フローラの細菌のバランスが肥満や皮膚バリア機能(皮膚フローラ(黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、アクネ桿菌などの常在細菌))に関与するといわれています。腸活では腸内細菌を整えることを目的に行われますが、なぜ腸活を行うと美肌効果が期待できるのでしょうか?その理由として、腸内と肌が密接な関係にあることが挙げられます。腸内細菌のバランスが崩れて環境が悪化した場合、便を排出するためのぜん動運動が鈍くなってしまいます。すると便秘に陥りやすく、いつまでも腸内に溜め込まれた便が腐敗し、アンモニアやフェノール、硫化水素など腐敗物質を産生するようになります。これらの腐敗物質は腸管内から吸収されてしまい、血管を通じて全身を巡ることになります。最終的には肌に到達し、腐敗物質による影響でニキビや吹き出物、肌荒れなどの肌トラブルを発生させてしまうのです。そのため、美肌の天敵である便秘にならないためにも、腸内環境を整えることは重要となります。
前述のように善玉菌がビタミンB群とビタミンKを産生すると述べました。
◯ビタミンB群は、美容と健康維持に不可欠な栄養素です。特に、肌のターンオーバーを促進し、肌荒れやニキビを防ぎ、健康で美しい肌を保つ働きがあります。また、髪や爪の健康維持にも役立ち、全体的な美容効果が期待できます。

ビタミンB群で皮膚に関与するのは下記のビタミンです。

  • ビタミンB2:皮膚や粘膜の健康を維持し、肌荒れやニキビの改善に効果があります。
  • ビタミンB5(パントテン酸):パンテノールとう言葉を聞いたことがあると思いますが、美容においては様々な効果が期待できる栄養素です。肌の保湿を促進し、ターンオーバーを正常化することで、肌荒れやニキビの改善、シミ・シワ予防に役立ちます。また、毛髪の健康維持にも貢献し、髪の成長促進や耐久性向上、脱毛・枝毛の抑制など美容効果が期待できます。
  • ビタミンB6:タンパク質の代謝を助け、肌のターンオーバーを促進します。
  • 葉酸:赤血球の生成を助け、健康な肌を維持します。
  • ビオチン:皮膚や髪の健康を保ち、ツヤのある髪や強い爪をサポートします。

◯ビタミンK

ビタミンKは、肌のバリア機能を高め、ダメージを受けた肌の修復をサポートする効果が期待できます。

 

次に善玉菌についてそれぞれ説明をします。代表的なものとしては『乳酸菌』や『ビフィズス菌』ですが、それぞれ違った特徴があります。

 

1.乳酸菌(レベニン®)

主に小腸にすみつき、炭水化物などの糖を消費して、「乳酸」をつくります。乳酸菌の種類は多種多様で、腸内にすむ細菌のバランスを整えることにより、健康に役立っています。

 

2.ビフィズス菌(レベニンS®)

赤ちゃんの『腸内フローラ』はビフィズス菌などの善玉菌がいっぱいです。成長するにつれて腸内は変化し、善玉菌と悪玉菌のバランスのとれた『腸内フローラ』になります。しかし、老年期に入るとビフィズス菌が減り、ウェルシュ菌、大腸菌などの悪玉菌が急激に増加し中にはビフィズス菌が1%しかないというケースもあります。このように腸内環境の変化は、老化や生活習慣病と関係していると考えられています。作り出された乳酸や酪酸には、悪玉菌の増殖を抑制し腸の運動を正常にして軟便や便秘などを改善する整腸作用があります。

 

3.酪酸菌(ビオスリー®)

酪酸菌は、腸内にある食物繊維を栄養として、発酵・分解を行い「酪酸」を作り出します。酪酸は短鎖脂肪酸の一種で、短鎖脂肪酸には、腸が健康でいるために、腸内を弱酸性に保ち、有害な菌が繁殖しないようにする効果があります。「酢酸」は、体内の余分な脂肪を蓄えている細胞「白色脂肪細胞」で作用します。白色脂肪細胞には酢酸を感知するセンサーがあり血液によって運ばれた酢酸をこのセンサーが感知すると、脂肪細胞に過剰なエネルギーが取り込まれるのをブロックし、脂肪の蓄積を抑制し、ダイエット効果の可能性が報告されています。

 

身体に良い善玉菌そのものをプロバイオティクス、その善玉菌の栄養源となるものをプレバイオティクス、そして両方を合わせて摂ることをシンバイオティクスと呼びます。

プロバイオティクス
発酵食品

乳酸菌やビフィズス菌、酵母菌、麹菌などの善玉菌が含まれています。継続的に食べるとより効果的だとされています。
※塩分が多い食品もあるのでご注意ください。
<例>ヨーグルト、ぬか漬け、納豆、キムチ、味噌、チーズ
整腸剤
さまざまな種類の乳酸菌やビフィズス菌が凝縮されており、効果的に『腸内フローラ』を整えます。『腸内フローラ』を整え、便秘や軟便を改善します。

プレバイオティクス
食物繊維

食物繊維には水に溶ける「水溶性」と水に溶けない「不溶性」があり、どちらも便秘改善など腸に良い効果が期待できます。
便をやわらかくしたい場合は「水溶性」、便の量を増やすことで腸を動かしたい場合は「不溶性」が効果的です。善玉菌の増殖に特に効果的なのは、「水溶性」の食物繊維です。
<例> 水溶性食物繊維を多く含む食品
ネバネバ系とサラサラ系があります。
野菜類(ごぼう、にんじん、芽キャベツ、おくら、ブロッコリー、ほうれん草)、豆類(納豆)、いも類(さといも、こんにゃく)、海藻(昆布、わかめ)・きのこ類、果物。
<例> 不溶性食物繊維を多く含む食品
成熟した野菜などに含まれ、糸状のもの、多孔質のものがあり、ボソボソ、ザラザラとした食感が特徴です。
穀類、野菜、豆類、キノコ類、果実、海藻、甲殻類(エビやカニ)の殻にも含まれています。ただし、これらは大腸カメラのときは残ってしまいますのでその時だけは摂取を控えましょう。

オリゴ糖

オリゴ糖は糖の一種でバナナ、玉ねぎ、ごぼう、大豆等に含まれています。しかしバナナで必要分を取ろうとすると毎日バナナを20本食べなくてはなりませんので大変です。
そこで安易にオリゴ糖を摂取するにはスーパーやコンビニに売っているオリゴ糖を購入してください。オリゴ糖は胃腸から吸収されず大腸内の善玉菌がオリゴ糖を食べて増えます。梅肉エキスも同様に善玉菌の栄養となり数を増やします。オリゴ糖は砂糖ですのでもちろん使用しすぎは注意が必要ですが、100%オリゴ糖は胃腸から体内に吸収されないので血糖値は上がりませんが、まずは普段使う料理などで砂糖の代わりに使用してみましょう。
<例> オリゴ糖を多く含む食品
野菜類(玉ねぎ、ごぼう、ねぎ、にんにく、アスパラガス)、果物(バナナ)、豆類(大豆)。
また、下記に記載している通り、普段の生活などにも気を付けて善玉菌が減らないようにしましょう。
悪玉菌が増えないようにする解消法として下記があります。

解消法1.

欧米型の食生活で、動物性脂肪を過剰に摂取すると大腸内に悪玉菌が増加します。悪玉菌は、肉に含まれるタンパク質を分解し硫化水素やアンモニア、アミンなどの毒素を発生させて「発がん物質」を作り出す原因となります。また、肉中心の食生活を続けていると体内で脂肪を消化・吸収するために肝臓が胆汁を過剰に分泌するようになります。肝臓に戻らない、余分な胆汁が大腸に流れ込み、特定の悪玉菌により発がん促進物質である二次胆汁酸に変えてしまいます。つまり、発がん物質と発がん促進物質がそろうことで大腸がんのリスクが高まります。

解消法2.

睡眠不足の解消
眠っている間は、副交感神経が優勢になるため、睡眠不足になると自律神経の乱れに直結し、腸の動きも乱れがちになります。交感神経の影響が強くなると、寝つきが悪くなったり睡眠の質が低下するという悪循環に陥ってしまいます。睡眠時間を長くとるだけでなく、就寝前からリラックスを意識したり、お気に入りの寝具などで心地よく眠れる状態をつくっておくことも効果的です。

解消法3.

疲れ・ストレスの解消
自律神経を乱れさせる原因には、体と心の疲労も大きく関わっています。
スマートフォンの見過ぎによる眼精疲労、働きすぎ、ストレスなどによる精神的な疲労は不眠などにもつながり、自律神経に悪影響を及ぼします。ストレスを発散する方法を探したり、深呼吸をしたり、全身の力を抜いてリラックスできる休息時間を意識的につくりましょう。

効果

腸には病原菌から体を守る免疫細胞の約70%が存在する他、免疫力を高める機能も備わっています。また腸と脳とは多数の神経細胞でつながり、お互いに影響を与え合う「腸脳相関」の関係にあるので、腸の調子が良ければ身体に良い影響を与えくれるのです。逆に調子が悪いと身体全体に悪影響が及びます。
腸活をすると、美容・健康、便秘、美肌、集中力など様々な変化を期待できるのですが、女性に嬉しいダイエットもそのひとつです。
善玉菌が増えると、体の免疫力を高め、食中毒菌や病原菌による感染を予防します。さらに、コレステロールを低下させることも知られています。
一方、悪玉菌が増えると、便秘や下痢、肌荒れ、アレルギーなど、さまざまな悪影響が表れます。逆に言いますと、善玉菌が増えると、排便もよくなり、アレルギーが改善し、感染症にも強くなり、体の体調も良くなり、肌荒れが改善して美肌になる可能性もあります。
腸内細菌のバランスを整え、腸の調子を良くする(美腸になる)(腸活)と、腸が身体に余計な脂肪を溜め込みにくくする指令を出します。それにより痩せやすい身体へと変化していくのです。
もちろん、善玉菌が増えるので下痢、便秘などの効果があります。便秘などは将来的に大腸がんのリスクも上がります。

治療法

最近マスコミで話題の便移植(抗生剤を使ったことがない、腸内善玉菌が多種たくさんいる方からのスーパー便を患者様の腸内に入れる)治療は、慶応義塾大学や滋賀医科大学で行っていますが、当院で行っていません。
当院での治療法として当院では保険外診療で腸内善玉菌健康治療として下記の治療を行っています。
大腸カメラ検査後から下記整腸剤を内服してください。
レベニン(乳酸菌) 3錠 分3 ×30日
レベニンS(ビフィズス菌) 3錠 分3 ×30日
ビオスリー(酪酸菌) 3錠 分3 ×30日
1か月3000円
本来なら2週間から1年で菌が生着するといわれているので続けて内服してください。