２月２３日奈良市、３月１日東大阪市、３月１２日京都市、滋賀県草津市でも麻疹ウイルス検査陽性患者がでました。３月１３日にはNHKではしかの特集が放送され、３月１４日からは当クリニックへも電話相談が多数来ております。当クリニックではMRワクチン（麻疹と風疹の生ワクチン）（自費８０００円）が数本だけあります。現在麻疹ワクチンは全く手に入らず、かつMRワクチンも出荷調整中です。当クリニックではMRワクチンはできるだけ無駄なく接種するため完全予約制としております。接種希望の方はまずはご連絡してください。過去にワクチンを接種または過去に感染既往が不明であれば保険外で先に採血検査可能です（麻疹IgG（既感染）および麻疹IgM（現感染）、費用４０００円、３－５日後に結果がでます）。もしMRワクチンを先に接種してしまい、後で麻疹抗体IgGが存在していたとしても、麻疹抗体値が著名に上昇するだけで人体に問題はないと考えます（実際、子供さんの定期接種は、麻疹ワクチン希望者でMR（麻疹風疹）ワクチンを以前より投与していますが、問題ありませんし国もそう推奨しております。）ただし、妊婦には禁忌です。授乳婦は投与可能です。麻疹は空気感染するため、コロナやインフルエンザの感染力の比ではありません。過去にかかっていても、ここ何十年は子供さんがワクチン接種のため、麻疹の患者が少ないため、大人のブースター効果がないため、多くの子供さんに触れ合う仕事や医療関係者でなければ、麻疹抗体も下がっている可能性もあります。以前はいわゆる生涯免疫といわれていましたが、もしかすると大流行する可能性もあります。大人が麻疹に感染すると重症です。初期症状は鼻水、咳、高熱と風邪症状です。皆さん注意しましょう。