高尿酸血症と痛風
- 2024年12月29日
- 内科
痛風と高尿酸血症
皆様、こんにちは。年末となりました。本日は尿酸値と痛風のお話をさせていただきます。
高尿酸血症は、3大生活習慣病には入らないですが、4大、5大生活習慣病になれば入る疾患です。こちらも特に症状はないですが、概して肥満がある男性に多いです。有名なのは、肥満、運動不足、水分摂取が少ない、ビールの飲み過ぎなどが原因で、糖尿病や高血圧などの方に合併しやすいです。
尿酸値が7.0mg/dLを超えると、高尿酸血症です。
高尿酸血症とは、尿酸値(血液中にある尿酸の濃度)が7.0mg/dLを超えた状態をさします。高尿酸血症が続くと、血液に溶けきらなくなった尿酸が結晶となって、体内にたまっていきます。それが手足の関節で起こり強い痛みを伴うのが痛風(痛風関節炎)です。さらに、尿酸が腎臓にたまると痛風腎を引き起こします。腎機能低下をきたす方調べると尿酸値が高い方が多い印象です。7.0mg/dlでは薬はだしませんが、8mg/dlを超えると処方することが多くなります。いわゆる痛風予防や腎臓保護のためです。高尿酸血症が引き起こす病気は、痛風だけではなく、さまざまな生活習慣病(高血圧、心疾患、メタボリックシンドローム、腎障害など)のリスクを高めるといわれています。そのため高尿酸血症は、いち早く、尿酸値を適正に保つことが大切です。
高尿酸血症の患者さんは、男性に多く、年齢とともに増加します。なお、女性の患者さんは少ないものの、年齢とともにやはり増加し、更年期をむかえ閉経すると高尿酸血症になりやすくなるので注意が必要です
機序。尿酸を作る量と出す量のバランスが崩れると高尿酸血症になります。
健康な人の体内では、1日に約700mgの尿酸が作られ、同じ量が尿や便として排泄されており、常に1,200mgの尿酸が体内に蓄積されている状態です。これを「尿酸プール」といいます。尿酸値は、尿酸を作る量と出す量のバランスにより保たれています。しかし、作る量が増えたり、出す量が減ったりすると、そのバランスが崩れ、尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態になります。これが高尿酸血症です。
痛風にならない予防7項目
- 食べ過ぎ注意
肥満やメタボリックシンドロームの人は高尿酸血症の割合が増えることが明らかになっています。肥満を改善するだけで、薬を使用しなくても尿酸値が低下していくことがよくあります。肥満の原因になる過食は避けましょう。
(2)野菜・海藻を十分に摂る
尿酸はアルカリ性の水分などで溶けやすくなる性質があるので、尿をアルカリ性にすることで排泄しやすくなり、血中尿酸濃度が低く抑えられます。
普段の食事にアルカリ性食品を意識的に取り入れると良いでしょう。にんじんなどの野菜、わかめ、ひじきなどの海藻類のほか、きのこやいも類などもオススメです。 (3)しっかりと水分補給
ほとんどの尿酸は尿から排泄されるので、尿量を増やす事が大切です。そのためにも水やお茶などによる十分な水分補給で、尿酸が排泄されやすい環境を作りましょう。甘いジュースなどの清涼飲料水を摂りすぎると尿酸値を上昇させるので、控えましょう。激しい運動(マラソンなど)の後も痛風発作が多いです。また、就寝時に脱水症状が起きやすいため、夜間に痛風発作が多くなりがちです。1日を0~8時、8~15時、15~23時台と3等分してみると、0~8時の深夜を含む時間帯が、8~15時の日中の4倍の痛風発作が生じたと報告されています。
(4)プリン体を摂り過ぎない
尿酸の元となるプリン体を過剰摂取すると、痛風を引き起こすリスクが高まります。ビールが多いのが有名ですよね。プリン体はほとんどの食品に含まれますが、プリン体が多く含まれている食品には注意を払って、プリン体の過剰摂取は控えましょう。肉や魚の内臓や干物に多いです。レバーや魚の白子、干物などには、プリン体が特に多く含まれています(痛風鍋とかで売っていますね)。
(5)お酒を飲み過ぎない
酒の種類に関係なく、アルコール自体が尿酸値を上げてしまいます。また、アルコールには腎臓からの尿酸の排出を妨げる作用があるので、大量の摂取は禁物です。脱水になるので。さらには、プリン体ゼロでもアルコール自体でプリン体が無くても、それ自体の代謝で尿酸値を上昇させます。ご注意下さい。
(6)適度な有酸素運動を
激しい運動や無酸素運動は尿酸値を上げて腎臓からの排泄が低下するリスクがあります。痛風予防におすすめの運動は、ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などの「有酸素運動」です。マラソン後の痛風発作、意外と多いです。
(7)ストレスと上手に付き合う
ストレスと上手に付き合うことも痛風の予防につながります。痛風や生活習慣病患者の多くは、責任感が強く、頑張りすぎて過剰なストレスを抱え込みがちなタイプの人が多いといわれています。強いストレスは痛風発作の原因となります。