脂質異常症 低HDL血症について part.2/3
- 2025年4月4日
- お知らせ
特に、糖尿病はインスリンという血糖を下げるホルモンが効きにくい体質になることでインスリンが作用せずに、HDLコレステロールは作られにくく、分解されやすくなるためHDL値は下がっていきます。肥満の方もインスリンが効きにくい体質なので同様のことがいえます。糖尿病や肥満が解消されることでインスリンの効き目もよくなり低HDLコレステロール血症が改善されていきます。
薬によるもの
普段飲んでいる薬が原因になることも。一部の降圧剤(プロブコール、サイアザイド利尿剤、βブロッカー)などで低HDLコレステロール血症をきたすことがあります。
原発性(生まれつき)
遺伝的に低HDLコレステロール血症になることがありますが、これは非常にまれなケースです。HDL20mg/dlと極端に低いときなどに疑いますが、アポリポタンパクA-Ⅰ異常症やタンジール病(Tangier disease)やレシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)欠損症のように難病指定されている病気もあります。
低HDLコレステロール血症は動脈硬化のリスク
脂質異常症で問題となるのは動脈硬化です。動脈硬化によって引き起こされる病気といえば、日本人の死因の上位にも入っている心臓病と脳卒中があります。この2つを合わせたら動脈硬化による病気が日本人の死因1位ともいえるほどです。低HDLコレステロール血症は無症状ながらも、動脈硬化を進行させます。
心臓病が増える
低HDLコレステロール血症は動脈硬化が進みやすい状態です。HDL値が低くなるごとに狭心症や心筋梗塞といった心臓病のリスクが高まりますが、特にHDL40mg/dl以下になると急激に発症リスクが高まるため注意する必要があります。
脳卒中のリスクが増える
脳卒中は脳梗塞や脳出血の総称です。いずれも動脈硬化が原因となり、血管が狭くなり詰まることで脳梗塞に、血管が瘤化して破裂することで脳出血にいたります。HDL30mg/dl以下の人はHDL60mg/dl以上の人にくらべ3倍脳卒中になりやすいとの報告もあります。