禁煙外来 チャンピックスについて
- 2026年2月12日
- お知らせ
チャンピックス
喫煙は肺がんをはじめ、多くのがんや心筋梗塞、脳卒中、COPDなどのリスクを大きく高めることが明らかになっています。しかし一方で禁煙を試みても失敗する方が多いのが現状です。
そこでおすすめしたいのはチャンピックスという薬剤です。チャンピックスは、禁煙外来で使用される内服タイプの禁煙治療薬です。
ニコチンパッチ貼り薬やニコチンガムとの違いについて説明します。
禁煙治療は、①ニコチンを補う方法(ニコチンパッチなど)と、②脳の反応そのものを変える方法に大別されます。パッチやガムは前者に相当します。一方でチャンピックスは後者にあたり、「タバコを欲しがる脳の仕組み」に直接アプローチする点が特徴です。
チャンピックスはどのように作用する禁煙薬か?
チャンピックス(一般名:バレニクリン酒石酸塩)は、脳内のニコチン受容体(ニコチンが作用する場所)に部分的に作用する禁煙薬です。簡単に言うと、「タバコを吸いたいアクセルを弱め、吸った時の快感も減らすブレーキ役」のような働きをします。
その結果、①吸いたい気持ちが軽くなる、②吸っても以前ほどおいしく感じない、という2つの効果が期待できます。
当院でもニコチンパッチでの禁煙外来を行うより、チャンピックスのほうが効果が著名にありました。
国内外の臨床試験では、バレニクリン使用群の禁煙成功率は、プラセボやニコチン単独療法より高いことが示されています。
(参考:Cochrane Database of Systematic Reviews)
チャンピックスの副作用
おもな副作用は、吐き気 12.2%、便秘 2.8%、不眠症 1.7%、胃炎 1.6%、頭痛 1.1% などで、消化器症状が多く見られます。吐き気は内服初期に多く、内服を少量から開始する理由のひとつです。ただし、ほとんどは軽度で、投薬中止に至ることは比較的まれです。副作用が出現すれば医師にご相談ください。
チャンピックスの具体的な飲み方
チャンピックスは、いきなり禁煙を始める薬ではありません。最初は少量から飲み始め、1週間ほどかけて体を慣らしながら禁煙日を迎えるのが特徴です。
服用スケジュール(標準的な例)
① 開始〜3日目
・1日1回、0.5mgを1錠
→ 体に慣らす期間です。まだタバコは吸って構いません。
② 4日目〜7日目
・1日2回、0.5mgを朝・夕に1錠ずつ
→ 少しずつ「吸いたい気持ち」が弱くなってきます。
③ 8日目以降(禁煙開始)
・1日2回、1mgを朝・夕に1錠ずつ
→ この頃から完全禁煙を目指します。
通常、12週間(3か月) 続けます。
(参考:日本循環器学会 禁煙治療ガイドライン、製剤添付文書)
飲むタイミングとコツ
・必ず食後に服用してください
・コップ1杯の水で飲む
→ 吐き気などの副作用を減らすために重要です
成功率: 65.4 % の喫煙者が禁煙治療に成功しています。当院では現在ほぼ全例で成功しております。
また質問や相談は受け付けまでご一報連絡をいただきますようよろしくお願いします。



