脂質異常症 低HDL血症について NO.1|たきもと内科クリニック|京都市山科の内科・消化器内科・糖尿病内科

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脂質異常症 低HDL血症について NO.1|たきもと内科クリニック|京都市山科の内科・消化器内科・糖尿病内科

脂質異常症 低HDL血症について NO.1

HDLコレステロール血症とは

採血結果でコレステロール値に注目すると、高い方が体に悪いというイメージを持たれるかもしれませんが、HDLコレステロール(善玉コレステロール)値は低いことが問題となります。

HDLコレステロール血症の診断

HDLコレステロールは「善玉コレステロール」とよばれ、動脈硬化のもととなるLDLコレステロール「悪玉コレステロール」が血液中に増えすぎたときに肝臓に回収する働きをしています。これはメタボリックシンドロームの診断項目の1つにも含まれます。HDL値が低くても全く症状がないため、採血をして初めて診断することとなります。

 

HDLコレステロール血症の原因

低コレステロール血症の原因は原発性と続発性の大きく2つにわけられます。原発性というのは生まれつきのもの、続発性は成長してから(多くは青年期以降)発症した病気によるものや生活習慣によるものなどです。多くは続発性に含まれますが、HDL20mg/dlなど極端に数値が低い場合には原発性の可能性があり難病が隠れていることもあります。

 

生活習慣によるもの

HDLコレステロール血症の原因としていちばん影響しているのが生活習慣です。喫煙や肥満、食生活の乱れや運動不足といった不摂生はHDLコレステロール値を下げてしまいます。最近は、特に毎日のアルコール飲酒が原因と指摘されています(女性)。喫煙はニコチンが作用し、HDLコレステロールを減少させ、中性脂肪を高くしてしまいます。中性脂肪が高い方は高糖質/多価不飽和脂肪食が多い傾向であり、さらに低HDLをきたしていることが多いです。

 

他の病気が原因

HDLコレステロール値は糖尿病や、肝臓、腎臓、甲状腺機能亢進症の病気などが原因で低くなります。その他にも一時的な感染症や悪性腫瘍、低栄養などが原因で低くなることがあります。