最近の発熱外来とワクチン|たきもと内科クリニック|京都市山科の内科・消化器内科・糖尿病内科

〒607-8135 京都府京都市山科区大塚野溝町86-2
075-583-0555
WEB予約 オンライン診療

Instagram

ヘッダー画像

ブログ

最近の発熱外来とワクチン|たきもと内科クリニック|京都市山科の内科・消化器内科・糖尿病内科

最近の発熱外来とワクチン

日中の暑さも和らぎはじめ徐々に秋の気配が深まってくる季節となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。とはいえ日中は残暑厳しいですね。来週は彼岸となり、天気予報では少し涼しくなるとききました。暑さ寒さも彼岸までといいますので少しでも過ごしやすい時期になることを期待しております。
さて今回は当クリニックでの発熱外来とワクチンの現況をお話をさせていただきます。
現在、新型コロナウイルスは第9波真最中といわれています。最近はテレビのニュースでコロナの感染者数が放送されなくなったのでピンとこないかもしれませんが、実際は東京では1日推定感染者数が1.5万人、近畿7府県では1日2万人、全国では1日12万人(定点観測数からモデルナ社が推計:新型コロナ・季節性インフルエンザ・RSウイルス リアルタイム流行・疫学情報 (moderna-epi-report.jp))であり、コロナ第8波はもうすぐ感染者数が超えるといわれています。来週から当クリニックでも新たな新型コロナウイルスワクチン(XBB)がはじまりますのでぜひご予約して来院してください。これは一番新しいワクチンで私も接種しようと考えております。一方で、山科区の小学校、中学校では学級閉鎖がちらほらあり、その原因ウイルスは、コロナウイルスだけではなく、インフルエンザも夏なのに大流行しているようです(定点観測数からモデルナ社が推計:新型コロナ・季節性インフルエンザ・RSウイルス リアルタイム流行・疫学情報 (moderna-epi-report.jp))(昨年の12月中旬の件数と同等です。)実際当クリニックでもインフルエンザ抗原を調べると、コロナウイルスほどではないですが、毎日インフルエンザの患者様がこられます。今まで私が医学書で勉強してきたのは、一つのウイルスに感染すると、他のウイルスには感染しない、なぜなら一回感染すると活性酸素やインターロイキン、インターフェロンなどが体から出るので他のウイルスにはかからないと動物実験でも証明されており(ウイルス干渉)という有名な用語があります。しかし、最近、コロナウイルスとインフルエンザが同時感染するかもとテレビで開業医の先生がおっしゃっていました。にわかには信じられませんでした。また学会報告でも1例報告がありましたが、こちらも信じられませんでした。当クリニックで同時陽性の方が1人でましたが、こちらも前のコロナウイルスが少し残っていて偽陽性でありインフルエンザがメインでしょうと説明していました。しかし、宇治徳洲会病院で発熱外来での患者様で全例マイクロアレイ検査(たくさんのウイルスや細菌をPCRで検査)すると、複数のウイルスが陽性になっている患者様が多くいることがわかりました。これからは本当に弱り目に祟り目にならないよう、重症化しないよう予防医学が尚更大事だと感じました。
従来、13歳以上の方はインフルエンザワクチン接種は1回、6ヶ月から13歳未満は2回接種でした。ワクチン添付文書には「13歳以上のものは1回または2回注射」と記載されていますが、医学的な理由により医師が2回接種を必要と判断した場合はその限りではありませんとあります。現況では9月でインフルエンザが流行しはじめているので今年は2回投与がbetterではないかと考えております。それでは、2回接種はどうすればよいでしょうか。子供の接種を参考にしたいと思います。生後6か月以上で12歳まで(13歳未満)では2回ずつ接種します。10月ごろに1回目を接種し、およそ2~4週間(できれば4週間)あけて2回目を接種します(短い期間で2度打っても問題は無いが、抗体の量は変化しないと報告があります。)つまり9月に1回接種して10月以降または12月頃にもう一回接種が今年は良いのではと考えております。ちなみにインフルエンザワクチンの予防効果の持続期間は、一般にはインフルエンザワクチン接種後2週間目頃から5カ月間程度効果が持続するとされています。4週間以上あけて2回め接種で抗体価をあげる2回接種により今年のインフルエンザも乗り切りましょう。当クリニックではインフルエンザワクチンも1ヶ月前倒しで来週から開始です。こちらも是非予約して接種しにきてください。値段もどこのクリニックよりも安価の2800円です。